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平成の赤穂緞通 期待と不安


京都大丸多目的ホールで“大シルクロード・・・展”が行われ、特別出品として日本の三大緞通、赤穂、鍋島、堺緞通が並べられていました。

入って右手に田淵記念館の参考出品があり、エントランス正面には“赤穂緞通”の文字とともに売り物の展示。



手前の島には現在の仕事の展示がされていました。
それもご丁寧に田淵記念館の図録を添えて・・・。

売り物の数が参考出品の半分ほどで、見ようによっては文化催事を思わせる並べ方、しかもその主役が赤穂緞通でした。


後には数千万円のシルクロードの緞通もならんでいます。うがった見方をすれば・・・。



売り物の展示には工房名、名前が書かれていました。
赤穂緞通の織手の皆様、このようにもう作家として認められても良い人もおいでです。
しかしこの展示、晴れがましいほどにその力量、仕事に対する姿勢が現れていました。

今新しく作られている赤穂緞通は、平成に入り赤穂市教育委員会により「赤穂緞通織方技法講習会」が実施され、その修了生により「赤穂緞通を伝承する会」が結成されて、主に3つの工房で作られています。もちろんそこを離れられ仕事をされている方もいらっしゃいます。

伝統工芸としての保存および技術の伝承ということでは大変喜ばしいことです。

しかし地場産業として赤穂緞通の名を全国に広めていくことにあまり重きがおかれるならば、どうしてもその販売促進が必要となり、一昨日見た販売展示や赤穂の織手さんの現状を考えると不安が感じられます。

赤穂緞通を作るには最盛期の昭和初期、小学校を出ただけで仕事について、そして手馴れた織子さんが機に張り付いて二ヶ月かかったと言います。それも親方が織る以外の下準備、仕上げなどいろんな作業をしての事です。

今は20人あまりの織手の中で技量として本当のプロと言える方が数人、その方々も家庭の主婦だったりします。
その方々が自分の納得のいく作品を作るのが現状です。

それがもし行政などがかかわり、地場産業の育成なんかを旗印に現状からは無謀なノルマをかけたり、また業者が商業ベースのことばかりに気をとられ同じことをやったとしたらどうなります?

行政の姿勢はリンクの文章にあらわれています。

ものすごく筋が通っているようですが、裏返せば売り物を作らねばと言うことが見えています。ここに書かれている“販売方法等の研究”が今回のデパート催事への参加であるならばなおさらです。

複数の方の作品を見て、優劣とは言いませんが、はっきり違いが現れていました。
細部を見れば昔のものにまだままだと言うところもありました。

今、一年かかっても納得のできる品物を残したい。そう考え試行錯誤され研鑽されている赤穂の織手の皆様の努力を考えると折角教育委員会の肝いりではじめられて、花が咲きかけている現状を同じ行政の手で腐らせてしまうような不安を感じます。


平成の新しい赤穂緞通、もうすぐ20年の歴史を刻もうとしています。技量的にもたくましく、順調に育ってほしいと願います。




author:賀茂茄子, category:-, 15:50
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